VIENNA SPECIAL EDITION導入 [計算機]
約3ヶ月ぶりの更新。音楽制作に関わる話なので【音楽】カテゴリーにすべきかどうか悩んだのですが、いわゆるソフトウェア音源なので【計算機】カテゴリーにしました。
ということで本題。もう1ヶ月くらい前ですが、管弦楽のためのセレナーデを書き上げ、音にする作業を始める際にちょうどよいタイミングだとVIENNA SPECIAL EDITIONを導入しました。今まではGigaStudioを専用のPCに入れて外部音源のように運用していたのですが、手持ちの音源に不満が多く、また昨今のPCの性能向上もあってプラグイン音源を使ってみたいと思っていましたので。
まずはライブラリのインストールなのですが、ここで早速巨大さを実感。ほぼ一時間かかりました。ハードディスクの空き容量の要求が60GB(実際にインストールされた容量は54GB程)ですからねぇ。でもこれで抜粋版ですから、フルバージョン(VIENNA SYMPHONIC CUBE)だとどれくらい…って総容量が約10倍(548GB)ですから、かかる時間も10倍…恐ろしすぎる。
そしてライセンス認証に必要なVIENNAキーなるUSBドングルがあるのですが、今回別途購入したものの実はCubaseのドングル(Steinbergキー)と共用できました。ライセンス認証のソフトウェアに見覚えがあったので(共用です)もしかしたら、と思ったのですがなんか勿体ない事をした気分。ちなみに登録直後1ヶ月余りはデモモードと称してEXTENDEDライブラリが使用可能になります。実は「管弦楽のセレナーデ」を制作する上でEXTENDEDライブラリの音色(サキソフォン)が必要だったので、ちょっと得した気分。
以下、作業中に思った事を箇条書きに。
- 複数のサンプルを同時に鳴らすようには出来ていないので、原則MIDIのトラックごとにプラグインを読み込む必要あり。おかげで膨大なリソースを消費してくれます(後述)
- 私の環境(Power Mac G5/Dual2.7GHz、2GB RAM、10000rpmハードディスクにサンプルをインストール、ホストはCubase 4)では10パート同時再生は無理、5パートでも時々音切れ、安定して再生できるのは2〜3パート程度。ということでフリーズトラックは必須。プラグイン側でメモリ消費を抑える機能もあるということですが、未確認
- 3管オーケストラが出来るくらい(25程度)のライブラリをロードしたら、私の環境ではコンピュータの動作そのものが極めて不安定になりました。Cubase以外起動していなければぎりぎり動く事もある、感じ。でもロードしているライブラリの総容量がざっと計算して物理メモリの総容量くらいあったので、当たり前といえば当たり前
- サンプルの切り替えは原則キースイッチ。モジュレーションホイールなどで変える事も出来るけどGigaStudioと違ってプログラムチェンジでは不可、ということで最初は戸惑ったけど慣れてしまえば平気
- 音源の本体である「VIENNA INSTRUMENTS」は、自動プログラム切り替えなどリアルタイム演奏では恩恵のある機能があるのですが、打ち込みの場合はあまり関係なし
- ホストアプリケーションを終了してもVSLという名前がついたプロセスふたつ(これが多分プラグインの本体)が残ってしまう事があり、そうするとホストを再起動しても動作が不安定に。OSを再起動するのが最善でしょうけど、プロセスだけをkillすればとりあえず対処可能
ということで、再生はともかくライブラリのロードに関しては現状の環境でもメモリを足せばいくらか改善しそうな気はするのですが。でも、再生やフリーズトラックの速度に関してはCPUパワーに依存するところが大きい印象なので…Mac Pro欲しいなぁ、メモリは最低4GBで。現行のMac Proはモデル末期でしょうし、Leopard(Mac OS Xの次期バージョン)も控えているのでモデルチェンジまで待つつもりですが、出たら即買ってしまいそう。
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